油ならし 銅の卵焼き器を使いこなす(2)
銅の卵焼き器を買って2週間ほどたちました。しかし使いこなせていません。
初日に作った卵焼きはつるつるくるくる上手に焼けたのに、現在出汁巻きを焼こうとすると恐ろしくくっつきます。
私が買ったのは、料理道具専門店飯田屋さんオリジナルの純銅製玉子焼器です。錫引きされていないタイプのものです。
憧れの銅の卵焼き器、使いこなせるようになりたくて毎日試行錯誤しています。
あまりにもくっつくので、今日は初心に返って油ならしをもう一度やってみます。
油ならしのやり方
油ならしには決まった方法はないのですが、こちらが主流のやり方です。
- 卵焼き器の7分目まで油を注ぐ。
- 弱火にかけて油を温める。
- 油の表面がゆらゆらするくらいの温度で4〜5分煮立たせる。
- 火を消し、冷めたら油を捨てる。
2週間前の卵焼き器使い始めの日、私はもっと念入りな方法で油ならしをしました。そして初日の卵焼きは感動の焼き心地!だったので今回も以下の方法でやってみます。
- 卵焼き器の3分目くらいまで油を注ぐ。
- 火をつける前に数時間放置して油をなじませる。(今回は4時間放置しました)
- 弱火にかけて油を温める。
- 油の表面がゆらゆらするくらいの温度で4〜5分煮立たせる。
- 冷めるまで待つ。
- 弱火にかける、煮る、冷ますをあと2回繰り返す。
- 冷めたら油を捨てる。
煮る作業を念入りに3回やります。
油の量が3分目までなのは油がもったいないからです。ヘリにも満遍なく油をなじませたいので、煮る時にキッチンペーパーを使って内側全体に塗り込んでいきます。
油ならし開始
油を注いで4時間放置したら
弱火にかける
キッチンペーパーを使って内側の隅々まで油をぬりぬり。
油をこぼさないよう気をつけてください。卵焼き器から目を離さないように!
4〜5分経ったら火を消して冷めるまで放置。
弱火にかける→キッチンペーパーで塗り込みながら4〜5分煮るをあと2回繰り返します。
冷めたら油を捨てます。
油ならしに使った油には不純物が浮いているので捨てたほうがいいそうです。
ですが今回は2回目の油ならしです。汚くはないでしょう。結構な油の量でもったいないので容器に入れてとっておきます。
卵焼きを焼く前の油返しに使おうと思います。
油ならしが終わった卵焼き器がこちら。
油に浸かっていた部分だけ色が変わっています。もったいないけど7分目まで油を入れた方がいいのかもしれませんね。
銅の卵焼き器は使っているうちにどんどん色が変わります。使うたびに色や模様が変わっていくんです。
卵焼きを焼く
油ならしが終わった卵焼き器で卵焼きを焼いてみます。初めての油ならしの時もでしたが、きれいに焼けるか、きちんと油ならしできているのかドキドキします。
出汁を入れない普通の卵焼きを焼きます。
水分が多いとくっつきやすいので、油が馴染むまでは出汁巻き禁止にします。
砂糖は焦げやすいということで、砂糖も控えめに。
- 卵 3個
- 砂糖 小さじ1
- 醤油 小さじ1
この分量で焼いてみます。
油を捨てた卵焼きは油べったりなので、キッチンペーパーで軽く拭いて油を少し減らします。
それでも結構油が付いています。
中火にかけて温めます。
箸に付いた卵液を卵焼き器につけてみて、ジュッとなったらOK。卵液の1/3量を流し込みます。
ジュワーっといい音。
半熟になったら巻いていきます。
くっつくのか!?剥がれるのか!?緊張します。
剥がれた〜!つるんつるんのくるんくるん。
見てください、このつるつる具合。巻いてる途中にすべって移動しちゃいました。
簡単にあれよあれよと巻き上がっていきます。
焼き上がり。きれい!
ふんわり焦げなく焼き上がりました!
食べてみる
きれいに焼けて、食感はふわふわいい感じでした。
しかし味は油っぽかったです。油ならしで使った油なので酸化して油くさかったせいかもしれません。
油の量は多かったのですが、くっつかないためにはあれくらい必要と思われます。
油が馴染めば油の量を減らせるそうです。
2回目の油ならしをやってみて思いました。今までくっついてしまっていたのは、油が少なすぎたせいではないかと。
今までは小さじ1くらいの油をキッチンペーパーでのばしていました。
次回からは、焼く前に「油返し」をやるようにしてみます。油たっぷりです。
そして味付けは砂糖が少なくて物足りず。
明日は
- 卵 3個
- 砂糖 小さじ2
- 醤油 小さじ1
この分量で焼いてみます。
油ならし評価
油ならし後、つるつるきれいに卵を巻けました。油ならしは成功です!
今後この巻きやすい状態を、いかにキープしていくかが課題です。油をしっかり馴染ませるため、今までやってこなかった油返しを取り入れてみます。
つるつる巻けて、黄色くて、油っぽくない、ふんわり甘い卵焼きを目指して試行錯誤は続きます。