KING無水鍋は使いやすくて美味しく料理できておすすめ!(1)
愛用の調理道具を紹介します。
KING無水鍋です。
KING?ってなりますよね。
「株式会社 HALムスイ」さんが作っている無水鍋のKINGシリーズです。
直径20cmのものを買いました。
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日々の料理で愛用しています。
どんな風に使っているのか書いていきます。買おうか悩んでいる方の後押しになったら幸いです。
無水鍋とは?他の鍋との違い
無水鍋とはそのまま、水が無くても調理できる鍋です。密閉性の高い鍋で水蒸気を逃さず、野菜から出てきた水分を利用して調理します。
余計な水分を足さないので、味が薄まらず、素材のおいしさがぐんっと引き出されます。
とはいえ水分が少ない野菜を無水で茹でたりするときは、うまく素材の水分が出てこられないので、「呼び水」として少しの水を入れたりします。
少しの水で茹でられるので、お湯を沸かす手間もなく、栄養と味を水に流しません。
肉じゃがのように醤油やみりんを入れる料理は、野菜と調味料の水分だけで作れます。ほっくりじゃがいもの甘みが引き出された肉じゃがになります。
密閉性、そして保温力の高さが普通の鍋との大きな違いです。
圧力鍋との違いは?
無水鍋はよく圧力鍋と比較されます。
どちらも密閉性と保温力が特徴ですから、圧力鍋があれば無水鍋はいらないかな、と私も悩みました。
結果、圧力鍋も無水鍋も両方買ってよかったです。
圧力鍋はぎゅーーっと圧力をかけますから、素材を柔らかくする力がすごいです。
イメージとしては、野菜の細胞を壊して柔らかく、うまみをとろけ出させる。そんな感じ。
玄米を炊いたり、ポトフや具沢山スープを作るのに愛用しています。
対して無水鍋はゆっくりじわじわ加熱します。
野菜の形や色味食感を残したまま、うまみを引き出す。そんな感じ。
圧力鍋でカレーを作ると、にんじんやじゃがいもが柔らかくなりすぎてぐずぐずになってしまいます。
無水鍋なら、ほっくり柔らかいけどしっかり具材が主張するカレーに仕上がります。
カレーやスープを作るとき、水分に野菜の旨みが溶け出しますよね?
圧力鍋:水分に野菜のうまみがとろけ出す
無水鍋:野菜自体に野菜のうまみが多く留まる
こんな違いを感じます。
スープを味わいたい時は圧力鍋、素材を味わいたい時は無水鍋と使い分けています。
鋳鉄ホーロー鍋は選ばなかった
代表的なものが「ストウブ」「バーミキュラ」「ル・クルーゼ」など。どれも鋳鉄のホーロー鍋です。カラフルでかわいくて持ってるだけでお料理上手になれそうです。
鋳鉄ホーロー鍋はかわいいけれど、分厚い鉄でできているので重いです。
直径20cmのストウブだと重さは3.6kgあります。この重さで密閉性と蓄熱性を上げて料理をおいしく仕上げるのですが、重すぎて毎日使うには億劫になりそうです。
ホーローの鍋は鉄の表面にガラス質を焼き付けてあり、におい移りもなく、そのまま料理を入れておけるのが魅力です。
しかしガラス質なので、衝撃を受けるとヒビが入ったり欠けたりしてしまいます。私は不器用なので、鍋をどこかにぶつける可能性大です。ヒビが入ってもそのまま使っていいみたいですが、料理にガラスのかけらが入るかも…と不安です。
KING無水鍋を選んだ理由
1.見た目
見てくださいこの無骨な機能美。ホーロー鍋のようなかわいさはありませんが、シンプルで無駄なものが一切なくかっこいいです。
2.軽い
蓋も本体も全面アルミで作られていて軽いです。私が買った直径20cmの鍋で1.59kg。鋳鉄ホーロー鍋の半分以下の重さです。厚みがあるので多少はずっしりしますが、取り出す時も、シンクで洗う時も全く苦にならない重さです。
3.丈夫
全面アルミで丈夫、半永久的に使えます。
塗装もないので、焦げ付いたらタワシでゴシゴシしてOK。不器用な私が鍋を落としたとしても、びくともしません。
取っ手もアルミの一体型なので、取っ手だけ壊れて使えない!ということもありません。
4.手入れが楽
シンプルな形は汚れが溜まりにくく、使うたびにさささっと洗うだけできれいな状態をキープできます。細かな傷や着色はつきますが、使い込むほどに自分だけの鍋になっていきます。
5.性能がいい
アルミは熱伝導がよく、すぐ温まります。厚みがあるので蓄熱性もあり、余熱でじっくり火を通すことができます。
精巧な作りで蓋と本体がしっかり噛み合い、軽い蓋でも密閉性が高いです。
6.蓋も使える
蓋も単体でフライパンとして使えます。
正直、浅くて狭くて食材が全然入らないので蓋単体で使うことはほとんど無いです。ですが小ささを生かして、スパニッシュオムレツを作る時や、タルトの型としてたまに使っています。
オーブンやトースターにも放り込めます。
7.IH対応
本体の裏に鉄が溶射してあります。
アルミの鍋は本来IHには使えません。KING無水鍋は全面アルミですが、裏に鉄を溶射することでIHでも使えるようになっています。(蓋はIH非対応です。)
我が家は現在ガス火ですが、今後引越し先がIHキッチンという可能性もあるのでIHでも使えるのは安心です。
※注意
無水鍋は、以前は裏まで全部アルミで、IH非対応でした。時代の流れに合わせてIHで使えるように改良したそうです。
「KING無水鍋」という名前で販売されているものがIH対応の鍋です。
「無水鍋」とだけ書いてある鍋は古いタイプでIH非対応の可能性が高いので、説明文をよく読んでから購入してください。
裏側以外、見た目が同じなので気をつけてください。
良いところを羅列してしまいましたが、とにかくシンプルで軽くて丈夫なところに惹かれて、私はKING無水鍋を選びました。
買って後悔無し、使いやすくて日々愛用しています。
次回からは使い方のコツや、実際にどんな料理に使っているのか書いていきます。